こんにちは!
ライダーのツクヤです。
前回私のCB650Rのフロントフォークのオーバーホールを実施した話をしましたが、
その時についでに組み込んでもらったのがハイパープロのスプリングキットです!
今回はこのハイパープロのスプリングキットについて、走行した感想等書いていきたいと思います。
また、おススメできるかどうか、どんな人におススメなのかご紹介します!
ハイパープロってどんなメーカー?
バイク用のサスペンションを作っているメーカーって色々ありますよね。
CBのサスペンションは日本のショーワ(日立アステモ)製ですが、他にもKYBやザックス、マルゾッキ等のメーカーのサスペンションを採用しているバイクがあります。
アフターマーケット品ではスウェーデンのオーリンズが有名ですし、純正採用もされていたり、レースでも使われていますよね。
他にもイギリスのナイトロンやイタリアのマトリス、
最近ではタイのYSSなんかも品質をどんどん上げていて目にする機会が増えています。
今回スプリングキットを購入したハイパープロはオランダのサスペンションメーカーです。
ハイパープロのスプリングの一番の特徴は『コンスタントライジングレート』と呼ばれる独特の不等ピッチのバネレートではないでしょうか。
ハイパープロのスプリングの特徴
・コーナー手前のブレーキング時におけるキャスタの変化を適正化し、次の動作に移りやすくします。 コーナリング中の細かなギャップを吸収し、乗り手の邪魔となる振動をなくします。
・通常のスプリングと違い一定のバネレートがないため、共振することがありません。
・コンピューター制御の工作機械で巻き取られたスプリングにショット処理を施し、性能の劣化につながる表面の微細なキズを取り除きます。 さらに、完成後には一本ずつテスターによる性能検査が行われます。
・ハイパープロ社の本拠地オランダでは、救急バイク全車にハイパープロのスプリングが装着されています。
〈引用:https://www.acv.co.jp/hyperpro/index.php?tpl=02_spring_t〉
また、ハイパープロからは多くの車種に対応したスプリングキットが出ているのも特徴です。
特にフロントフォークスプリングの対応車種が多く、フロントフォーク本体の交換や他メーカーのカートリッジキット組み込みに比べて、お手軽に性能アップを目指せます。
スプリングキットには推奨粘度のフォークオイルも同梱されているので、別途用意する必要がないのも良いですね。
ハイパープロスプリングキットのインプレッション
ではスプリングキットを組み込んだ感想や実際に走行してどうだったか、等をお伝えしたいな、と。
スプリングキット同梱物
ではまずスプリングキットの同梱物なのですが
箱の中身は
・フォークスプリング
・フォークオイル
・グリス
・ステッカー
となっています。
スプリングは不等ピッチのコンスタントライジングレートのもの。
組み込みはフロントフォークのオーバーホールと同時にしてもらったので、追加の工賃は不要でした。
2りんかんでスプリング交換のみを依頼するとそこそこ工賃がかかるので、せっかくならオーバーホールも実施するのが良いかと思います。
ちなみに外した純正スプリングは自宅に送ってもらいました。
確認すると純正スプリングは2段階のレートになっているようです。
CB650Rの19年モデルのフロントフォークはSFF(セパレート・ファンクション・フォーク)となっています。
左右で違う機能を振り分けているのですが、純正スプリングの長さや巻き方も違うんですね、初めて知りました。
ハイパープロのスプリングは既にバイクに組み込んであるので写真は撮れずですw
走行してみてのインプレッション
はい、試走はいつもの道の駅淡河~吞吐ダムあたりの道です。
やっぱり慣れたところを走って確認するのが一番良いですからね~
あくまでも新車時の状態を思い出しながら、というのと
46000㎞走った車体であることも踏まえての感想です。
ハイパープロは硬い?
まず走り出して思ったのは、意外と硬めの設定だということ。
ネットでちらほらと見かける「ハイパープロは硬い」という意見は合っていると思います。
もちろん車種にもよると思いますが…
今回すべてハイパープロの推奨値でセッティングしてもらいましたが、純正よりも少し硬くなったかなと思います。
純正の新車時もそこそこ硬かったのですが、それよりももう少し硬いかなと。
ハイパープロ>純正新車時>>オーバーホール前
くらいの硬さです。
跨った状態で車体を前後にゆすってみても、純正よりもフロントフォークの沈み込みは少ないです。
なので、純正よりも少し硬めの設定なのは間違いないかと。
乗り心地はどう?
乗り心地に関してですが、これは明らかに良くなりました。
元々の状態だと道路の荒れや段差等を結構ダイレクトに拾って衝撃が手に伝わってきていたのですが、
ハイパープロのスプリングの場合はある程度路面状況を伝えながらも、衝撃はうまく吸収してくれているような感じですね。
細かい振動や路面の荒れをうまく吸収しているような感じです。
ただし、スプリングを交換しただけなので性能の限界値が極端に上がる訳ではないですw
ひどく荒れた路面になると流石に吸収しきれずに衝撃が伝わってきます。
道の駅淡河から山田町方面へ行く国道429号は道路の舗装が荒れているところがあるほか、減速帯の起伏が異様に大きい場所が何か所かあります。
その場所はスプリングを交換してからも衝撃がダイレクトに伝わってきました。
今回はフロントフォークにかなり意地悪をしましたが、普通に乗る場合は乗り心地は良くなったと言って良いかと思います。
走行性能は?
素人なので限界まで攻めた走りはしてないですけど、カーブは曲がりやすくなりましたね~
オーバーホールによって、ブレーキ時のフロントフォークの急激な沈み込みが軽減されたというのもありますが、
スプリングキットの効果でしっかり細かいギャップから来る振動が軽減されているので、
より安心して走行できるような感じがします。
フロントフォークが少しだけ粘り強くなり、段差や路面の荒れを拾ってもそれがバイクの挙動へ影響を及ぼしにくくなっているようなイメージです。
少しフロントフォークが硬くなったことによって、強めにブレーキを掛けても沈み込みにくくなったのも好印象ですね~
元々が少し沈みすぎていましたからw
道の駅淡河や吞吐ダム周りを普通にツーリングするくらいなら、この性能で十分すぎますね。
デメリットはある?
あくまでスプリングとフォークオイルを交換しているだけなのでデメリットらしいデメリットはそれほどないのですが…
強いてあげるとすれば
・セッティングが純正状態と異なる
・限界値が大きく向上する訳ではない
・リアサスが気になってくる
の3つでしょうか?
セッティングに関してですが、ハイパープロが推奨するフォークオイルの油面等のセッティングが純正と異なる為、
フォークオイル交換の際は注意が必要です。
具体的には多くの車種で油面が純正よりも下になるようです。
限界値に関しては上でお伝えした通りですね~
あくまでもスプリングとフォークオイルの交換だけなので。
さらに攻めた走りをする方やもっと良い乗り心地を求める方は、
他メーカーから出ているカートリッジキットを導入したり、フロントフォークまるごと交換したりするのが良いんじゃないかと思います、ハイ。
リアサスが気になってくるという点についてですが…
フロントが良くなりすぎてリアサスの欠点が目に付くようになるんですよね…
リアサスの交換に手を出してしまいそうになりますw
ハイパープロのスプリングキットはどんな人におススメ?
①お手軽に性能アップさせたい人
まずおススメするのはお手軽に性能アップさせたい人、です!
スプリングキットの導入は工賃を合わせても5万円しないくらいで済みます。
フロントフォーク丸ごと交換したり、カートリッジキットを導入したりするとそれこそ10万単位の金額がかかります。
それに比べたらかなりお手軽ですよね~
もちろん絶対的な性能アップの幅ではそれらに敵いませんが、
そこまでの性能は求めないからちょっと性能アップしたい、という方にはおススメです!
また、スプリングとフォークオイルを交換するだけなので、フロントフォークの耐久性にも特に影響なく使えるかと思います。
②ツーリングメインの人
ツーリングメインの人にもおススメです。
乗り心地がかなり良くなりますし、道路の細かいギャップや路面の荒れを吸収してくれるので
走っていてかなり快適になるはずです。
疲れにくさにもつながるのでロンツーにも良いですね~
③ミドルクラスや中型バイクに乗っている人
これはですね、おそらくですが元々良いサスペンションが付いている高級バイクよりも、
純正サスペンションがコストと性能のバランスを重視したものが付いている、ミドルクラスや中型のバイクのほうが、
スプリングキットを組み込んだ時の違いが分かりやすいのではないかなと思うからです。
また、ミドルクラスや中型バイクのフロントフォークにカートリッジキットを入れたりするなら、
最初からその金額をプラスしてリッターバイク買うよ、という話ですよね。
そういう意味でもコスパに優れるスプリングキットはアリかなと思います。
おススメしないのは?
サーキットを本格的に走る方ですかね。
ガチで走る方はもうカートリッジキットやフロントフォーク交換に踏み切った方が満足できると思います。
あとは見た目が変わらないので、見た目で見栄を張りたい方にもおススメしないですw
まとめ
今回交換したスプリングキットですが、CB650R (特に初期型)のフロントフォークの性能をお手軽に上げるにはちょうど良いアイテムでした!
今のところ特に後悔するポイントもないですし。
オーバーホールやフォークオイルの交換を検討している方は
ついでにスプリングキットの組み込みもしてみてはいかがでしょうか?