選手間のトレードについて
各年の7月31日までであれば選手を新規に支配下選手登録できる。トレードにより選手を獲得できる期限もこれに従う。
引用:Wikipedia
という規則があります。
いち早く補強に急がないといけないパ・リーグ球団は、どう考えても西武です。
5月に松井稼頭央監督が休養してしまうレベルで得点力に欠け、想像以上に2024年シーズンはボロボロです。
自力優勝が消滅し、パ・リーグで最下位を独走している状態で、ホーム戦も席が埋まらないという状態。
渡辺久信監督代行は、各球団にトレードを打診しているといいます。
ここで思い起こされるのが、オフシーズンに1番の話題をかっさらった山川穂高選手の人的保障問題です。
西武側は和田毅投手を人的補償に指名したものの、ソフトバンク側は選手変更を要求。
プロテクトを外して、甲斐野央投手を指名し直したのではないかと言われている問題です。
野球ファン側の間で、まことしやかにささやかれているのが、
今シーズン中に西武-ソフトバンク間でトレードがあった場合、人的補償で何らかの取引があった証明になるのではないか?
ということです。
オフシーズンの西武側は、“仕方なく”選手変更を行ったという立場でした。
しかし、現在はソフトバンクどころか全球団に、トレードを“お願い”しなければいけない立場になってしまいました。
西武ファンの方は複雑ですが、
本当にトレードがあるのではないか?
と言われるぐらい、現在ソフトバンクで動向が不可解な選手がいます。
今回はソフトバンクの選手で、西武にトレードされるおそれのある選手を紹介します。
何故西武は野手を選ばなかったのか
現在の西武の状況を見るに、どう考えても打撃力のある野手が不足している感が否めません。
40歳になるおかわり君こと、中村剛也選手が4番。
西武1番の高給取りが、どちらかというと打撃より守備に優れている源田壮亮選手であることからも明らかです。
確かに中継ぎ投手も不足していましたが、野手を選んだ方が現在のような窮地に陥らなかったのではないかと思います。
ソフトバンク側は、がっつり野手をプロテクトしていたのではないかと言われています。
西武が欲しがるのは野手だと分かっていたソフトバンクが、野手を全面的にプロテクトした結果、人的補償問題になってしまうわけですが…
とはいえ、野手を全員プロテクトできるわけではありません。
以下の選手は保護され人的補償選手として獲得することができない。
引用:Wikipedia
- プロテクトした28名の選手
- 外国籍選手(FA権取得により外国人枠の適用外になった選手を含む)
- 直近のドラフトで獲得した新人選手
- 育成契約選手
このため、プロテクト外の野手は西武側の目に留まらなかったということでしょうか。
あくまで結果論になってしまいますが、人的補償でソフトバンクから西武に移籍した甲斐野央選手は2024年6月現在2軍行きに。
和田毅選手は、報道の影響かスランプに陥り2軍スタート。
仮に甲斐野央選手が活躍していたとしても、打たなければ得点が入らないのですから西武の今の状況は変わらなかったでしょう。
例え目に留まらなくても、西武は野手を取っておいた方が現在の惨状は生み出さなかったのではと思ってしまいますね。
①代打としての出場が多くなってしまった中村晃選手
以前から可能性が高いと言われているのは、中村晃選手でしょう。
中村晃選手はファーストのポジションにつくことが多かったのですが、山川穂高選手と守備ポジションが被っています。
これにより、中村晃選手はスタメン出場が少なくなり、主に代打出場となりました。
中村晃選手はポジションにこだわりはなく、
「試合に出られるなら外野もやる」
引用:讀賣新聞オンライン
とコメントしており、柳田悠岐選手が離脱後はレフト守備につくこともありました。
しかし、2024年6月18日までの成績を見てみると、
101打席、18安打、打率.191
とかなり沈んでいるように見えます。
代打は1打席で結果を残す必要があります。
この打率の低さは「球が悪い」では済まされないでしょう。
打率2割以下の代打起用には、ソフトバンクファンからは以下の声が上がっています。
ソフトバンクベンチの考えていることが分からない。
ベテランが沈んでいく姿が悲しい。
という声が多いように思いました。
わざわざ1軍で使い続けているのは、西武へのトレードがあるからだと考えてしまいます。
以前から、「ソフトバンクはベテランの扱いが悪い」とも言われています。
内川聖一選手、松田宣浩選手など、実績がある選手もバッサリ切り捨ててきました。
そのため、中村晃選手が欲しいと言われても渋ることはなさそうです。
②なぜ2軍行きだったのか分からない柳町達選手
ソフトバンクの選手の中で、1番動向が不可解なのが柳町達選手ではないでしょうか。
今年柳町達選手は開幕戦こそ出場したものの、翌日には2軍落ち。
2024年6月18日時点で、17試合しか出場できていません。
調子が悪いのかと思いきや、交流戦で1軍昇格後はヒットを量産。
2024年6月18日時点の柳町達選手の成績は、
62打席、24安打、.351
短期間しか出場できていないとはいえ、何故2軍にいたのか分からないレベルで打撃は好調です。
交流戦最高打率を更新できるのでは?
と言われるぐらいの活躍を見せていた柳町達選手。
しかし、交流戦優勝がかかった最終戦ではまさかのスタメン落ち。
代わりに不調な中村晃選手がスタメン入りしたことで、ソフトバンクファンから批判の声が多く上がりました。
結果、ソフトバンクはあと1勝のところで交流戦優勝を逃しました。
柳町達選手は守備難だと言われています。
しかし、打撃成績を見れば普通のチームは目をつぶるでしょう。
少なくとも、今の西武なら目をつぶります。
あまりの扱いの悪さから、
小久保裕紀監督と仲が悪いのでは?
干されているのでは?
と思われても仕方がありません。
③今年に入って全く1軍で見ない…谷川原健太
ソフトバンクの捕手は、甲斐拓也選手一強とみて良いでしょう。
甲斐拓也選手は、2023年シーズン、207試合中139試合に出場しています。
もし甲斐拓也選手が負傷してしまったら、捕手どうするんだろうと思うぐらいの酷使っぷりです。
2023年に2番目に多く出場していた嶺井博希選手は、2024年に入ってからほとんど2軍。
しかし、嶺井博希選手はソフトバンクにFA移籍して2年目のため、すぐにトレードに出すとは思えません。
2023年シーズンに3番目に多く出ていたのが谷川原健太選手であり、2024年シーズンからは出場試合数が増えるのかと思われていました。
ですが、2024年シーズンに第2捕手として選ばれたのは、海野隆司選手でした。
2015年に行われたドラフト会議でソフトバンク入りした谷川原健太選手は、入団して5年後にやっと1軍出場を果たしました。
対して、海野隆司選手は2019年のドラフト会議でソフトバンクから指名され、2020年には1軍昇格を果たしています。
実は2人は同い年なのですが、ソフトバンクからの明らかな扱いの差を感じます。
谷川原健太選手も、このままソフトバンクで1軍昇格できないまま終わるならプロ野球人生を終えるなら、他球団に行った方が出場機会に恵まれそうです。
西武は現在のNPB球団で珍しく、捕手が不足しています。
谷川原健太選手も27歳なことから、そろそろ第二捕手ぐらいは目指したいところです。
ソフトバンクGMの発言は本当か?契約保留続出問題を振り返る
2023年シーズン終了後に行われた契約更改では、契約保留が続出しました。
三笠GMはこのことについて、
「保留しないでね、ということでは全くない。1年に1度の大事な話。来季も気持ちよくプレーしてもらうために、選手自身がよく考えて、何回でも話をしたいということであれば、球団としても継続して話をしていきたい」
引用:西スポWEB
と語っていました。
しかし、この年の契約更改で契約保留・球団に物申した選手はろくな目にあっていません。
2軍に塩漬け状態だった水谷瞬選手は、契約保留した結果現役ドラフトに出されました。
補足
現役ドラフトから日本ハムに移籍した結果、水谷瞬選手は才能が開花しているため、悪い事ばかりではありません。
水谷瞬選手が球団から出してもらえるよう直訴した可能性もあります。
球団の体制について物申した和田毅選手は、山川穂高選手の人的保障でプロテクト外。
柳町達選手は開幕戦翌日に2軍落ちし、交流戦直前まで2軍。
谷川原健太選手は未だ2軍に塩漬けです。
三森大貴選手は開幕戦から1週間後に右手人差し指骨折して離脱。
復帰したものの5月30日に再び右手人差し指を骨折し、全治2~3カ月と言われ今季絶望の可能性もあります。
三森大貴選手に関しては怪我の為、不運が重なっているといえますが、問題は他4人の球団からの対応です。
保留しないでということはない?
気持ちよくプレーしてもらいたい?
本当か?
と疑ってしまいます。
契約保留・球団に歯向かうような発言をすれば干される、というイメージをもたれても仕方がありません。
ソフトバンクー西武間で本当にトレードはあるのか?どの選手を出しても球団イメージ悪化は免れない!
今回は、西武にトレードされそうなソフトバンクの3選手を考察しました。
中村晃選手は、2024年6月時点の打撃成績で、2軍に落とされないのが不可解。
柳町達選手は、何故2軍行きにされていたか分からないほど、打撃成績がいい。
谷川原健太選手は、入団当初からあまりにも扱いが悪すぎ。
という理由で取り上げました。
仮に、契約保留した柳町達選手・谷川原健太選手が一緒に出されたら、
本当に嫌な球団だな…と思ってしまいますね。
現役ドラフトやトレードによりソフトバンクを出た選手は、他球団で高確率で活躍しています。
2024年6月現在首位独走中のソフトバンクから、最下位独走中の西武に出されるのは複雑な気持ちもあるかもしれませんが、日の目を見ない間にプロ野球人生を終えるよりはマシかもしれません。
1番いいのは誰も出されないことですが、トレード期限の7月末まで注目していきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。